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【令和6年度報道部入部試験問題】国語

国語(解答時間15分・配点300点)



 次の文章は風呂狐狸亥の小説『極寒☆ぺぇ美の受験』の一節である。これを読んで、後の問1~3に答えなさい。



 「入試ってなんで冬にやっちゃうかなあ。」カイロをしきりに手にこすりつける。「ね、やっぱりカイロいるでしょ。」萩子が(A)したり顔で言った。癪に障るが、その通りだとぺぇ美は思った。


 人波にもまれながら2人並んで会場へ歩いて行く。たくさんの人をみると緊張が悪化しそうで視線が下に向いた。萩子はファーのついたブーツを履いていた。隣にはくたびれた(a)カワグツが並ぶ。少し高く硬い足音を聞いていると、アスファルトの冷たさが襲ってきてどうも落ち着かない。


 カイロの温かさを求めてポケットの中に手を突っ込む。すっかり忘れていたが、中にはカイロの他に、糖分(b)セッシュのため持ってきたチョコが入っていた。プラの包み紙の上からぐにゃりとした感触が伝わってくる。「どうしよ、チョコ、多分全部溶けた。」それだけのことでも(B)狼狽して、なんだかもう泣きそうだ。「それ一つ頂戴。」萩子がぺぇ美の手から一つチョコを掴み、封を切ったパッケージの上からかじりついた。そして満面の笑みを浮かべた。「ホットチョコ、ホットチョコだよこれ。」そう言って包装紙の上から歯ぎしりする姿は(c)ヨウチに見えて、おかしい。周りは真剣な顔をしているのに。「それ、恥ずかしくないの?」吹き出して笑いながら、萩子に聞くと、周りの(d)怪訝な顔を(e)歯牙にもかけず、(C)胸のすくような笑顔で言った。「でもホントだよ。ホットチョコだよ、ホットチョコ。」



問1 傍線部(A)~(C)の意味を答えなさい。

(A)①残念そうな顔つき、②嫌みな顔つき、③得意そうな顔つき

(B)①後悔した、②喜んだ、③慌てふためいた

(C)①心のつかえがとれる、②痛々しい、③興奮する


問2 文中の傍線部(a)~(e)のカタカナを漢字に、漢字をカタカナに直しなさい。


問3 どんな思いで萩子は波線部の発言をしたか答えなさい。


→解答はこちら

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