【秒撮】起き上がり小法師
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起き上がり小法師。福島県会津地方の郷土玩具だ。ナスのような身体の上半分を占める柔らかな笑顔が、ピンと張り詰めた心を解きほぐしてくれる。試験を目前に控えた受験生の緊張が少しでも和らげば、と登場してもらった。
実はこの起き上がり小法師、何度倒れても必ず起き上がる、大層縁起の良い代物だ。その起き上がる力は半端でなく、上下逆さまに置いても起き上がるほど。400年前の会津領主・蒲生氏郷が産業奨励のため武士に作らせたのが始まりだと伝わる。「七転び八起き」の精神を体現しているとして、今日までありがたがられてきた。
ところで、七転び八起きとは変な言葉だ。起き上がる回数が転ぶ回数より多い。同数になるべきだろう。どうやら七八は多さの例に過ぎず、大した意味はないそうだ。しかし、そんな大雑把さは試験では許されない。解答時間の勘違い、計算ミス、どれも命取りになる。受験生はこれまで何度も転び、その度に起き上がってきたはず。試験本番も「転んでも絶対に起き上がる」気概が肝要だ。 (平山遼)
