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【異国のキャンパスで②】外国人留学生と差別 実態は

  


 近年、ネット上では、外国人への憎悪をあおる投稿がしばしば見られる。排外感情の高まりは、本学に通う外国人留学生にどう受け止められているのか。母国を離れ、日本で研究に打ち込む彼らに話を聞いた。

(平山遼)


 「仙台では差別を感じたことがない」。取材に応じた留学生たちは、口をそろえてそう話す。

 理系研究科の修士課程に在籍する台湾出身の学生も、差別を感じたことがないと話す一人だ。排外的な風潮については「ネットの言説だからどうしようもない」と笑う。一方で、実際に接する人々の中にネットと同じ考えの人はいるのか、疑問と不安を抱く。「大学を卒業したら、日本で就職します」。将来の展望を語った。


 「電車で隣に誰も座られないことはあるが、それは配慮だと思う」。文系学部に在籍するヨーロッパ出身の学生も、あからさまな差別は経験したことがないという。ただ「(外国人だからと)住宅契約を何件も断られた」「中国出身の友人からはあからさまな差別の話を聞いた」と差別に全く無縁なわけではない。


 文系研究科の修士課程に在籍する中国出身の学生は「特に嫌な思いをした経験はない」と話す。ただ、不動産の契約は何件も断られた。また、アルバイトの休憩中に同僚の日本人と話せないことを寂しく思っている。「日本語力の問題かな」。言語の壁を感じる。


 文系研究科の博士課程に在籍するヨーロッパ出身の学生は、東京の飲食店で「日本人でない」ことを理由に入店拒否された経験がある。「観光地の飲食店では差別を感じる瞬間もあるが、自分も友人も東北地方では差別を受けたことがない」と述べる。一方で、この学生は他大学の英語の講義を担当している。「自分に話しかけるときは、みんな敬語を使ってくれない」。受講者たちの真意を気にしていた。


 理系研究科の修士課程に在籍する東南アジア出身の学生は、研究室での留学生の扱いに疑問を持つ。「教員の中には、外国人に対して英語で話すとき、直接的で責める言い方をする人もいる。海外映画の影響かもしれないが、言われた学生は気に病んでいる」と状況を明かした。


 また「ここ数年で、留学生に対する東北大の姿勢は変わった」と指摘する。外国人留学生の授業料値上げやLEAPの方針〈=1面に詳細〉などに対して「入学した頃はもっと入りやすい大学だった」とこぼした。


 「差別は母国でもあったし、世界のどこでもあるものです」。文系の研究科に在籍するインドネシア出身の学生は、直接差別された経験はないとしながらもこう語る。仙台について尋ねると「仙台は良い街。規模が大きすぎず、油そばもおいしい」と回答した。この空気を守っていきたい。

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