
【連載】オフィスアワー 「役に立つ」とは どの立場を尊重するか
近年、「役に立つ」研究が大学に求められる風潮がある。人文社会系の学問は「役に立たない」とされ、研究費の配分も少ない。これを人文社会系専門の研究者はどう思っているのか。人文社会系の学問と社会とのつながりは。文学部で倫理学を専門とする小松原織香准教授に話を聞いた。(聞き手は鈴木舞優...
近年、「役に立つ」研究が大学に求められる風潮がある。人文社会系の学問は「役に立たない」とされ、研究費の配分も少ない。これを人文社会系専門の研究者はどう思っているのか。人文社会系の学問と社会とのつながりは。文学部で倫理学を専門とする小松原織香准教授に話を聞いた。(聞き手は鈴木舞優...
身近な疑問を先生方に尋ねに行く企画「オフィスアワー」。ふと抱くものの理由が分からない―そんな疑問の答えを報道部員が専門家に聞く。第4回は、この時期よく耳にする「五月病」について。原因と対処の方法を、本学大学院医学系研究科の福土審教授に聞いた。(聞き手は鈴木優梨子) ふくど・しん...
情報発信で活気取り戻す 福島県浜通り地域を中心に、被災地で10年近く復興ボランティア活動を行っている本学サークル「福興youth」。同団体に所属し、津波や原発事故の被災者と交流を続ける、福島県いわき市出身の沼田果穂さん(薬・3)に自身の活動で感じた復興への思いを聞いた。(野澤凜...
当たり前の生活取り戻す 浜通り地域の産業を再生するプロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」。震災から11年たった今、福島は産業集積による先端技術の開発を通して、産業衰退、人口減少に直面する地域を持続可能な地域へ作り替えていく過程にある。(野澤凜太郎) 福島ロボットテスト...
東日本大震災の原発事故で、帰還困難区域とされた地域の復興のあり方を、考える新連載「復興再考―原発事故後の町づくり」。第1回目の今回は、福島県双葉町を訪れ、町役場の復興推進課を取材した。 双葉町では、原発事故以降、全住民の避難が続き、今年8月30日に一部地域で避難指示が解除され...
大学生の読書の時間が減る今、そのきっかけを与える本を学問のスペシャリストである本学教員が紹介する企画、「一読三嘆」。今回は経済学研究科の守健二教授が、マックス・フリッシュの小説『ホモ・ファーバー』を紹介する。 合理性が自壊していく話が好きだ。一口に「合理性」と言っても、今...
梅雨が明け、夏本番を迎えた7月。高校2年生だった筆者は、全日本吹奏楽コンクールの東北大会出場を目指して、楽器の練習に励んでいた。担当していたのは、金管楽器の中で一番大きく、最低音が出せるチューバ。小柄で体力がなかったので、楽器を吹くことも持ち歩くことも一苦労だった。 筆者が...
学食の厨房内を伝える「密着!学食バックヤード」。食事の衛生管理とスタッフの人柄に迫る、川内の杜ダイニング(杜ダイ)編の最終回。 (深田歩) 午後7時30分。昼間のにぎやかさが影をひそめたキャンパスとは対照的に、営業が終了した杜ダイの厨房内では慌ただしい時間が続く。 夕食時...
「やる気のない人は、ここでは仕事がないと思います」。冗談交じりにそう話すのは、本学「総長・プロボスト室」経営企画スタッフの小野一俊さんだ。本学総長の直属であるこの部署には、本学の未来を見据えて日々奮闘する、12名の職員の姿があった。 新連載「大学のウラ側のぞいてみたら」。第1...
川内の杜ダイニング、通称杜ダイ(川内北キャンパス)。全キャンパスで最も大きい食堂で、一日に1600食以上を提供している。先月からの対面授業の増加で、連日大混雑がみられるこの食堂。金曜日の厨房内に潜入し、激動の一日を追った。 (深田歩) ◇ ◇ ◇ 午前6時30分過...
5月5日―男児の健やかな成長を願う端午の節句。男児がいる家庭の庭先には、鯉のぼりが揚げられる。 2人姉妹の我が家では、春になると、母が気合いを入れて買った立派なひな人形が並ぶ。ところが、保育園で男の子に鯉のぼりを自慢された姉は、母親に「わたしも鯉のぼりが欲しい!」とねだった...
身近な疑問を先生方に尋ねに行く企画「オフィスアワー」。ふと抱くものの理由が分からない―そんな疑問の答えを報道部員が専門家に聞く。
「一生、十字架を背負ったと思っています」。河北新報報道部の高橋鉄男さん(46)は、東日本大震災直前に自身が書いた記事を振り返り、こう語った。東日本大震災の2日前、三陸沖を震源とする震度5強の地震が宮城県北部で観測された。高橋さんは専門家に取材し、「今後宮城県沖地震がより強い地...