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【応援号2020】甘くない…… チョコ文字で合格祈願

 本記事を読んでいる皆さんの中には、すでに本号4面の写真を見てくれた方もいるのではないだろうか。本号4面には、毎年受験生の皆さんを勇気づけるために、何かしらインパクトの強い写真を掲載している。2年前までは滝行、昨年はスケートを滑っている様子と部員がメインとなる写真を撮ってきたが、滝行は真冬の山中で滝に打たれるため命の危険があるという理由で、スケート企画は「さすがに縁起が悪いだろう」との意見からいずれも中止となった。


 そこで、今年は「安全で縁起のよさそうな企画」というコンセプトの下で案を募集したところ、「チョコ文字作成」という案が出てきた。読んで字のごとく、チョコを用いて任意の文字を作るのだ。今回用いるのは、一口チョコ。これを並べて「合格祈願」の4文字を作る。しかし、ただ普通に作っても面白くない。せっかくやるのだから、何か自分を追い込む要素を入れたい。そこで考えたのが、文字のサイズを決めることと、制限時間を作ることの2点だ。サイズに関しては、一文字につきA4コピー用紙1枚を目いっぱい使って作る。制限時間に関しては、どうせなら本学の2次試験の制限時間と合わせようと思い、現役時代に筆者が最も苦手としていた英語と同じ100分に設定する。この制限時間内で「合格祈願」の4文字を作り、さらには使用したチョコを全て食べきるのだ。

 そんなわけで始まったチョコ文字作成。最後に食べることを考えると、衛生的な問題から、初めは個包装の袋に入れたまま作成を始める。まずは「合」の文字から作っていく。……なんだか、左右非対称な気もするが文字として読めるのでまあいいだろう。続いて、「格」「祈」と順調に作成していく。しかし、「願」の文字の作成に取り掛かった時に問題は起こる。画数が多く、形が複雑であるため、袋に入ったままではうまいこと文字が作れないのだ。そこで、「どうせ自分だけで食べるのだから」と思い、チョコを個包装の袋から出して改めて「願」の文字を作っていく。1文字だけむき出しのチョコで作ってもバランスが悪いだろうということで、これまで作った3文字も泣く泣く崩し、改めて袋から出して並べ直していく筆者。今年度で最も虚しさを感じた瞬間かもしれない。そうして完成したチョコ文字がどんなふうになっているか、改めて4面を確認してほしい。

 この企画は、文字を完成させただけでは終わらない。そう、使用したチョコを食べきって初めて本企画は終了したと言える。使用したチョコは約1キロ。文字作成にかかった時間が50分なので、あと50分で食べきらなければいけない計算になる。「願」の文字に使ったチョコから食べていく筆者。最初は調子よく進んでいたのだが、「頁」のあたりを食べ終わった時点で異変に気付く。口がチョコを受け付けないのだ。それどころか、チョコを見るだけでうっすらと吐き気すら催してきた。ペースを落とし、結局「願」の文字を消費しきったあたりで120分経過。この時点で制限時間を超過しているため、挑戦は失敗である。しかし、使用した食べ物を残すなどというもったいないまねは決してしない。3日ほどかけて全て消費した。

 このように、筆者の挑戦はあえなく失敗に終わってしまったわけだが、これで全ての失敗は筆者が引き受けたものと思い、受験生の皆さんには安心して受験に臨んでほしい。それでは健闘を祈る。
特別号 6107822428706377302
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