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【応援号2020】受験生に全力エール! ~心を込めてお守りづくり~

 受験を前にして、何をするだろうか。当然勉強をし、試験当日に向けて体調を整えたり、緊張をほぐしたりするだろう。また、受験のような困難に直面したとき、人々が心ともなくすることがある。それは、神仏に祈ることだ。


 少しでも受験生の皆さんを応援したい。しかし、大学生である我々に、直接できることは何もない。そこでその思いから、弊部でも神仏に祈ることにした。具体的には、「合格祈願」のお守りを、手作りするというものだ。集まったのは、弊部の記者2名。裁縫は、中学校以来6年ぶりだが、受験生を応援したい一心で製作を開始した。

 お守りといえば、布製の袋に神社の名前や「合格祈願」などの願いが刺繍されたものが思い浮かぶ。まず、布の袋から作ることにした。型紙を作り、布を裁断。縫い目が見えないよう裏返して縫い、袋にする。お守りというと、長方形の上に台形が載ったような形が多いが、今回は完成したとき五角形になるようにした。「合格」と「五角」をかけて、験を担ぐのだ。

 6年ぶりの「なみ縫い」や「かがり縫い」は、意外にも人生で一番の出来。腕がなまっているかと思いきや、6年の人生経験は裁縫にも生きたようだ。

 続いて、お守りの袋を閉じたり、飾りつけに使われたりする結び紐を作る。お守りの結び紐は「二十叶(かのう)結び」という縁起の良い結び方が使われているそうだ。いざ挑戦するも、これが難しい。用意した紐が細すぎたため、太さを出すために紐を三つ編みして再挑戦。何度か練習すると、きれいに結べるようになった。合格の祈りを込めて結んだ紐を袋に縫い付けると、なかなかお守りらしい。

 ここで困ったのが、お守りの中身だ。寺社で売られるお守りには、実は祈祷を受けたお札や、神仏の姿をかたどったものが入っているそうだ。そこで、お札の代わりに厚紙を用意。心を込めて、「合格祈願」の文字を書く。受験生のためにも、絶対に間違えることはできない! 神経を集中させ、一文字一文字丁寧に書く。すると、記者の1人から「あっ」と声が漏れる。その手元には、勢い余って1画増やされた「格」の文字が。場はしばしの静寂に包まれたが、記者は改めて厚紙を切り出し、再び文字を書き始めた。

 お札だけでは味気ない。1人が字を書き直している間、厚紙をもう1枚用意し、タコを描くことにした。なぜタコかというと、英語で「置くとパス(合格)」となるからだ。お守りが完成したら、部室に置いて、中のタコにも合格を祈ってもらおう。中学時代は美術部、絵には自信がある。しかし、ペンを動かすにつれて、だんだんタコというより宇宙人になっていく……。なんとか線を書き足し、宇宙人よりもタコに見えるように修正。「お前はタコだ」「置くとパスなんだ」と言い聞かせ、お守りの中へ入ってもらった。

 あとは袋を閉じるだけだ。布を内側に折り込み、縫い目が目立たないよう丁寧に縫っていく。2人で作ったお守りはそれぞれ正五角形と、長方形に三角形を載せたような五角形の二つ。正五角形の方は、不定形な星型の某せんべいのような感じになってしまったが、五角形であることに間違いはない。皆さんが合格しますように! 祈りを込めたお守りは、弊部部室から、受験生の皆さんにエールを送っている。
特別号 4904363378530093975
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