【秒撮】大晦日の大崎八幡宮~ご献灯照らす境内~
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昨年の大晦日、大崎八幡宮へのご献灯が八幡町を彩った。提灯の灯りに誘われて通りを進むと、見上げるような大鳥居が立ち現れる。提灯は鳥居の奥へと続き、一層きらびやかに境内を照らす。吸い込まれるように大鳥居をくぐり、淡く照らされた石段を登った先には表参道が一路延び、数多の屋台が御社殿までところ狭しと並んだ。
大崎八幡宮は、仙台総鎮守として1607年に開かれた。国内で唯一となる安土桃山時代の遺構として、重要文化財の中でも特に国宝建造物に指定されている。例年、正月からどんと祭りの間で、境内と県道31号線沿いへのご献灯を募っており、今年も2000灯近い提灯が、昨年12月27日から20日間にわたり掲揚された。
ご献灯が例年と変わらず仙台の正月を照らす一方、新型コロナの感染拡大を防止するため、参拝には目新しい様式が採られた。鈴の緒の撤去や御朱印の書き置きに加え、「分散参拝」が呼びかけられた。
武神として仰がれる八幡神だが、人生や仕事を勝負事と見て、「厄払い」や「商売繁盛」でも崇敬を集める。一風変わった令和3年の正月、人々は八幡神に何を願ったのだろうか。