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【ネタ記事】図書館生活 敢行 ~意識高い系学生を目指して~

 4月某日筆者は、一日中大学図書館に籠ることにした。
 図書館の開館時間は、筆者が図書館生活を実施した土曜日は10時から22時まで。普段の筆者は部室でパワプロしたりあるいは家でコタツから抜け出さず漫画を読んだり、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」一週間分1時間30分を垂れ流して見る日々だ。開館から閉館までを有意義にすごすために、図書館でできることを最大限試みることにした。こうすれば、普段の怠惰な生活とは違う充実した一日を送れるに違いない。




 まず実行してみたのは、新聞を読むことだ。図書館の2階のラウンジには、多数の新聞が設置されている。学生には複数の新聞を購読することは難しいが、図書館を利用すれば複数紙を一度に読むことができる。経済的であるとともに、知識の吸収に最適だ。久しぶりに報道部らしいことをした気がした。

 次に筆者が注目したのは、視聴覚資料のコーナー。オペラや劇などの真面目なものもあるが、このコーナーにはジブリ作品も多数ある。筆者は「風の谷のナウシカ」を見ることにした。ツタヤにお金を出して借りなくても、学内でナウシカが見れるのだ。何度見ても名作は面白い。「らん、らんらら、らんらんらん♪」という曲が耳から離れない。

 このままでは、ネタが足りず、普通に筆者が楽しんでいるだけになってしまう。そこで、部員にノルマを出してもらうことにした。そのノルマは写経であった。筆者が選んだのは「般若心経」だ。般若心経は、わずか三百字たらずの字数で大乗仏教の真髄を表している偉大なテキストである。筆者は何も考えずただ文字をトレースすることにした。不敬なことこの上ないので、もしかしたらこの先の筆者に罰が当たるかもしれない。

 筆者の最大の誤算は、図書館カフェが土曜日は営業していないことを知らなかったことだった。筆者の食料を補給する手段はラウンジに置かれたパンの自販機のみだった。頼みのパンの自販機も土曜日なので補充がこない。チョコパン一つで閉館まで飢えをしのがなくてはいけなかった。「NHKの今日の料理」を読めばお腹が膨れるのではと試みたが、結果は逆効果だった。この本に書かれている「ステーキライス」や「ちらし寿司」が今目の前にあったらと想像して一層虚しくなった。土日に図書館に籠る際は、先にご飯をどうするか考えてなくてはいけない(戒め)。

 図書館の最大の利用目的は、本を読む(借りる)ことだろう。部員からすすめられた本の中から選んだのは、「謹訳源氏物語」だ。高校の古典の時間に読んだ記憶がある場面を読むとなんだか懐かしい記憶が蘇る。しかし、源氏はとても長い。読んでも読んでも続きがある。一巻の途中で挫折するという情けない結果に終わった。続きは借りて読むことにした。いつか読もう、きっと読もう。読めずに終わりそうだ。

 図書館で一日過ごしてみて思ったのは、土曜日にもかかわらず図書館でなにやら難しそうな本を読んでたり、レポートに取り組んでたりする学生が意外と多いということだ。真面目にやってる学生は、普段から図書館に籠っているのだとうことを実感し、かえって普段の筆者の怠惰な生活を反省した。

 便利な設備が図書館には整っていると今回の図書館生活で改めて知ることができた。これからはもっと図書館へ頻繁に足を運びたいと決意した筆者だった。
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