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【特別インタビュー】大学生で会社を設立 経済学部3年 嶋田 瑞生さん

 学生時代にしか出来ない事がやってみたい――。その思いから、ビジネスに関するセミナーを企画、運営する「有限責任事業組合baselabo.com」を2014年に設立登記した嶋田瑞生さん(経・3)。さらに現在は、靴磨きの会社「uppers」を設立し、靴磨きを通した地域活性化、大学生の意識改革を目指している。今回は、そんな意欲的に活動を続ける学生起業家に話を伺った。


―学生起業をしたときに、不安はありましたか
 まだ学生であるという事に不安は特になかったですね。むしろ学生の方が起業するリスクは少ないと思っています。学生は時間の制約が緩いからという事もありますが、一番の理由は、学生なら最悪失敗してもまだ家庭を持っていないので、起業への重圧が少ないことです。もし、家庭を持ってから起業するとなると、家を守るためにも失敗できないというプレッシャーが多大にありますよね。

―新しい活動をする際に、モットーとしていることは何ですか
 やらない理由を考えるのはやめて、まず実際に行動へと移すことです。もしミスをしても、ミスをしたその地点で物事を考えていけば、挑戦する前には見えなかった新しい一面が見えてきます。

―起業、運営で苦労したことは何ですか
 もともと会計学などには興味があり、自分で勉強していたので、起業に関してはあまり苦労しませんでした。しかし、運営では良くも悪くも大学生という事で、なかなか相手の方が話を聞いてくれず苦労しました。ですが、我々は相手の方がドアを開いてくれさえすれば、絶対に気に入ってもらえる自信があったので、根強く努力しました。

―今までで一番やりがいを感じたのはいつですか
 活動を開始してから、初めてお金を頂いたときです。お金を稼ぐ大変さを実感するとともに、社会人という称号を能動的に獲得出来たことに喜びを感じました。

―組織作りで重要視していることは何ですか
 やはり、「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」の徹底ですね。「ホウレンソウ」は、物事が上手くいっている時にはさほど必要なく、逆に「ホウレンソウ」したくないと感じる時にこそ一番しなければいけません。しかし、そういう場合は、たいてい失敗をしている時なので、恥ずかしさや、叱られたくない気持ちがあります。そこで我々は、失敗談を積極的に共有するようにして、「ホウレンソウ」がしやすい職場作りを目指しています。

―東北大生に向けて、一言お願いします
 やりたいことがある人は、どんな小さなことでもいいので、まず動いてみて下さい。やりたいことはあるけれど、何をしていけばいいのか分からない人は、僕たちも力になることができると思いますので、是非訪ねてきてください。
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