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本学LINE bot 運用1年 ~利用者一人一人に適した情報を~

 学生が所属する学部や研究科の最新情報をLINEで通知するサービス「東北大学 授業/災害 情報配信LINEbot」が、昨年4月11日に運用を開始した。「東北大学コロナウイルス対策情報」という公式LINEをアプリ上で「友だち」に追加し、所属先の学部、研究科や学年を登録すると、ホームページが更新された際に通知を受け取ることができる。本学の公式ホームページでも紹介されており、利用者数は先月22日現在、約5400人に上っている。


 このサービスには「WEBスクレイピング」という技術を使用。毎日定時に利用者が登録した学部や研究科の公式ホームページを確認し、更新箇所を自動で検知する仕組みだ。最新情報は運営側のチェックを経て、利用者にホームページのURLとともに配信される。


 このサービス開発の背景には、新型コロナウイルス感染症の流行による、オンライン授業移行の混乱があった。昨年の4月、オンラインの体制が十分に整わないまま授業が始まり、授業情報が全学教育や各部局のホームページなど、複数のサイトから配信された。本サービスを開発した本学発ベンチャー企業「株式会社Adansons」の中屋悠資さん(工・修1)らは、オンライン授業に関する情報を集める際、さまざまなサイトを毎日確認しなければいけない状況に不便さを感じていた。またメールによる学務情報システムの更新通知には課題も見えてきた。メール本文から更新内容が確認できず、本人に関係のない情報も通知される。メールをこまめにチェックしない学生も多い。そこで「情報の見逃しを防ぎたい」「学生がもっと簡単に、必要な情報だけを得られないか」と考え、着想から4日でLINEbotのシステムを制作した。中屋さんは「早く作らないと授業の開始に間に合わないという焦りがあった」と当時を振り返った。情報配信には、本学学生の多くが日常的に利用しているLINEを活用。より目立つプッシュ通知が届くこと、配信を受け取るための手続きとして用いるLINEの友だち登録が容易であることにも注目した。


 サービス開始当初は、新型コロナに関する情報に特化して配信していたが、現在では授業や奨学金などの、学生生活に必要な情報を広く取り扱っている。このサービスを利用すれば、学生生活に関する情報を十分収集できるように、サービスの充実を図っている。


 大学からの要請を受け、留学生向けに英語版も制作。本学の学生が、素早く授業や課外活動に関する情報を得る手助けとなっている。


 今後要望があれば、学年ごとに配信する内容を変えるなど、より利用者一人一人に適した情報を提供していく予定だ。また、災害情報を配信する他のサービスにこの仕組みを利用することも視野に入れている。中屋さんは「他大学や施設でもサービスを活用してもらえるのではないか」と話している。

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