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【一言居士】―2021年6月― 藍づくりの行方やいかに

藍は一年一作で栽培する。4月頃に種をまき、5月頃に苗床から畑へと移す。畑を耕し、株元に土を被せて成長を促しつつ、茎が絡み合うのを防ぐ。早い作型の一番刈りは6月頃に収穫し、葉と茎を分ける。梅雨明けの高温期に行う過酷な作業だ▼現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』は、武蔵国血洗島村の農家に生まれた渋沢栄一の青春を藍づくりから描いた。栄一は阿波藍をしのぐ日本一の藍をつくることを志すが、父の名代で代官から多額の賦課金を申し渡され、世の理不尽に憤る▼本学の新歓期間は当初、4月3日から25日で一律に定められた。期間内でオンラインに限ると指示されたが、4月22日には通年化された。新入生には猶予が生まれた半面、入部の先送りが目立つ。各団体は消耗し、教育の負担を嘆く声も切実だ▼先月26日には、今月5日から対面新歓を実施するという通知があった。過酷な時節だが、承服するほかない。人材の育成は藍づくりに似る。本来は綿密な計画とこまやかな気配りが肝要だが、後に出藍の誉れをあげることを願い、新入生を迎えよう。   

                     (文責・小松)

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