
【書評】日本人の異界観
「異界」という言葉を聞いたとき何を連想するだろう。あの世、神域、異空間、または異世界? 本書の内容は、複数分野の研究を通じ日本人の異界観の輪郭を見いだそうとするというものだ。 掲載されている論文の内容は多岐にわたり、その中には異界とは直接的に関わりがないように感じられるもの...
「異界」という言葉を聞いたとき何を連想するだろう。あの世、神域、異空間、または異世界? 本書の内容は、複数分野の研究を通じ日本人の異界観の輪郭を見いだそうとするというものだ。 掲載されている論文の内容は多岐にわたり、その中には異界とは直接的に関わりがないように感じられるもの...
第64回全国七大学総合体育大会が開催されている。昨年12月上旬に行われたアイスホッケー競技を皮切りに、現在冬季に開催される3種目が終了した。 今回で64回目の開催となる本大会は、北海道大が主管校となり、一年を通して計44種目が行われる。各大学のチームには7大学参加の場合、1位...
本学学友会スキー部が第64回国立十大学スキー選手権で東京科学大に次ぐ総合2位となり、全国七大学総合体育大会(七大戦)優勝を果たした。スキー競技での七大戦優勝は2年ぶり。 本学スキー部は12月29日から1月3日に長野県野沢温泉スキー場で実施された6競技に出場。男子は3位、女子は...
2024年から25年にかけて、THE世界大学ランキング、QS世界大学ランキング、THE日本大学ランキングの2025年版(以下WTHE、QS、JTHE)が公表された。本学は研究や教育を評価され、国内で3位、5位、1位となった。特にJTHEでは5年連続で1位を獲得している。 これ...
本学大学院医学系研究科と東北大学病院は、東北大学医療系メディア「LIFE」を3月27日に公開した。「LIFE」は「いのちの可能性を見つめる」をテーマに、医学分野を出発点としたさまざまなコンテンツを専門的知識の無い人に向けて発信している。 「LIFE」にはエッセイや対談、インタ...
さまざまな地域出身の学生が集まる本学だが、特に近年、関東圏出身者の増加が著しい。本学ホームページで発表されている2024年度の入学者出身地区別内訳によると、関東地区出身者が最も多く39・4%を占めている。本学以外の旧帝大においても関東地区出身者は増加傾向にあるが、その一方で、...
4月になり、今年の寒さがようやく落ち着いた。しかし、天候は依然として安定しておらず、仙台市内に春の息吹が感じられるものの、桜はほのかな白さをまとったまま、季節の変わりを待っているようだ。 今年も市内の桜名所・西公園に足を運んだ。構内にはソメイヨシノや山桜が咲き乱れ、多国籍な屋...
新年度が始まり、早くも一月が経った。新入生は高校から大学へと環境が大きく変わり、上級生は次の進路に向けて動き出している人も多いだろう▼春といえば、新たな人との出会いがあるものだ。自分の限りある人生をどういう友人、仲間と過ごせるかは、きっと何にも代えがたく重要なことだろう▼春にはい...
本学の優秀な女性研究者に贈られる「紫千代萩賞」の授賞式、受賞講演会が3月13日、片平北門会館2階エスパスで行われた。第8回の開催となった昨年度の受賞者は3名。人文・社会科学分野からは文学研究科の内藤真帆准教授、農学・生命科学分野からは学際科学フロンティア研究所の千葉杏子助教、...
先月3日、カメイアリーナ仙台(仙台市太白区)で2025年度東北大学入学式が開催された。学部新入生2509人、大学院新入生2548人が胸を膨らませ、新たな大学生活に一歩を踏み出した。 当日は新入生と保護者ら約5700人が式場に集まった。式典の様子はユーチューブ上で配信され、43...
本学学友会文化部が、昨年度より「学内・地域貢献奨励金制度」を開始した。学友会文化部所属団体のなかで、東北大学学友会会則第1章第2条、第3章第16条3項に基づき「文化の交流並びに向上に資すると判断されるに足る活動」「学風の向上に資すると判断されるに足る活動」を行う団体を金銭面から...
本学学友会登録団体の「宇宙エレベーターチャレンジトーホク(SELECT)=×=」のメンバーは、1月28日に行われた宇宙エレベーター=×=の論文コンテスト、Space Elevator Academic Challenges-2025(ISEC、NSSの共同主催)に論文を提出...
2年前、大学生になり一人暮らしを始めた。特段趣味を持っていなかった私は何か習慣づけたかった。最低限の生活力がないと困るだろうからと自炊を選んだ。特別料理ができるわけではない。これまで包丁を使った経験は家庭科の調理実習くらいだ。仙台への移住に一段落がつき、暇ができた春休みに試行錯...
本学大学院理学研究科の古川善博准教授が所属する国際研究グループが1月30日、小惑星ベヌーの試料から、アミノ酸や核酸塩基などの多数の生体関連分子が検出されたと発表した。日本では本学のほか、北海道大、九州大、国立研究開発法人海洋研究開発機構が同研究に関与している。研究成果はNatu...
小紙に目を通してくれた方の中には、報道部には学業の傍ら記事執筆もしっかりこなす学生ばかりが所属していると思う方もいるかもしれない。実際は、堂々と言えたことではないが、周りの寛容さに助けられてなんとかやれている部員もいるのだ。この記事をきっかけに、新入生の報道部に対するハードルが...
新生活には慣れただろうか。一人暮らしは自由に生活空間を作れるが、その分どのように構成するか悩ましくもある。本記事では生活をより便利にするアイテムを紹介する。これらをいきなりそろえるのではなく、少しずつそろえていくと後悔や無駄が少なくなる。 ▼布系 ○タオル タオルは多くあって...
現代を生きる我々はスマートフォンといった電子機器に依存する傾向がある。そこで、小紙500号を記念して500時間デジタルデトックスを行った。と書きたかったが、500時間つまり20日間は記事が締め切りに間に合わなくなるため50時間のデジタルデトックスを行った。500時間を期待してい...
■13年前の学生の夢 本学学生400人の夢を調査した、2012年10月号の400号記念特集「東北大400人の夢」を振り返る。 「七大戦優勝」「インカレで東北大がいい結果が出ますように」「ラクロスで東北地区でてっぺんとる」など部活動に関する夢が多い。部活動を懸命に取り組む当時の...
大島で一泊した後、我々はヘリコプターで目的の島である、三宅島に向かった。本土に暮らす我々にとって非日常的な体験であるヘリコプターだが、島の住民にとっては頼もしい交通手段。伊豆諸島を結ぶ生命線であり、なくてはならないものだ。 前編は こちら 約2200人が暮らす三宅島の面積は、...
東北大学新聞が500号を迎えた。大きな節目を迎えて編集長という立場にいるが、特別なことを成し遂げたとは全く思っていない。大勢の人の力でここまで発行を継続することができたのだ。部の活動を支えてくれた多くの方々、発行を続けてきた幾多の先輩方、そしてこの新聞を読む皆様方がいたおかげで...
我々が発行している東北大学新聞は4月号で第500号となる。これを祝し、これまでの歴代編集長からの東北大学新聞が記念すべき500号を迎えることへと東北大学新聞の読者へのコメントを掲載する。 【第56期中田哲哉さん】 500号の発行おめでとうございます。1966年の創刊から現在まで...
日本で最初の学生新聞は、1917年5月に発刊した慶応義塾大学の『三田新聞』である。続いて東京帝国大学(現在の東京大学)、日本大学、早稲田大学、明治大学、大谷大学、東京商科大学(現在の一橋大学)、京都帝国大学と大正の間に七つの学生新聞が発刊した。当時は大正デモクラシーの中、新聞そ...
本学キャリア支援センターによるセミナー「冬の企業Dayキックオフセミナー 内定を素早く得られる東北大生、なかなか得られない東北大生」が、1月10日、オンライン・ライブ配信によって開催された。同セミナーは1月11日、25日、2月12日の3日間にわたって開催された「冬の企業Day―...
伊豆諸島最大の島である大島。その随一の観光名所が、国土地理院地図で日本で唯一「砂漠」と表記されている裏砂漠だ。実際に訪れ、砂漠と聞いて思い浮かべていたイメージとのギャップに驚かされた。赤みがかった黄色の砂が一面に広がる様子を想像していたところ、目に飛び込んできたのは黒色の大地。...
SNSやサブスクリプションサービスによって映画との関わり方は様変わりした。鑑賞前に他人の感想をみたり、倍速で視聴したりする人も多いという。動画投稿サイトには、展開を数十秒にまとめたネタバレ動画が流れている。効率よく、間違いなく、面白い作品と出会いたいのだ▼こうした風潮は「タイパ...
あなたは人間の脳の働きを調べたい。どのような手法をとるだろうか。頭蓋骨に穴が開いた人を連れてきて、直接測定する。嘘だと思うかもしれないが、これが脳体積の変化を初めて報告した実験である。本学卒業生菅野巖氏著『脳血流量は語る-かくれた謎をひも解く-』(中外医学社)では、我々の脳血流...
本学の国際卓越研究大学としての事業計画「研究等体制強化計画」が昨年12月24日、文部科学大臣より認可された。これにより、認定・認可に係る一連の審査過程が終了し、助成の手続きを進め、今年度から助成が開始される。一部事業は前倒しで、昨年度より実施されている。計画初年度となる今年度...
学友会の振興と発展に貢献した優秀な学生や団体の功績をたたえる、学友会表彰式が2月13日、川内北キャンパスマルチメディア棟で開催された。学友会長賞は、学友会混声合唱部の寄田祐真さん(当時、経・4)、学友会硬式野球部の植木祐樹さん(当時、経・4)に授与された。寄田さんは合唱文化の...
■戦前:政府の圧力下で誕生 本学の学生新聞の歴史は、本学が東北帝国大学だった1928年に『東北帝大法文時報』が誕生して始まった。 当時は政府による学生の思想取り締まりが強化されており、本学も例外ではなかった。その状況下で現在の法学部、文学部、経済学部の前身である法文学部の学友...
小紙『東北大学新聞』は本号をもって500号となる。それを記念し、東京都伊豆諸島の御蔵島へ取材に向かうこととなった。御蔵島は弊部部室である川内サークル部室棟320号室から南南西にちょうど500キロメートルの距離に位置する島である。筆者と同伴の記者Sの2人で取材に向かった。 本特...