
【書評】『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子 梅雨の書評祭り 4/4
「頭痛薬飲めよって、思いません?」。「いつものように」頭痛で早退した芦川の仕事を引き受けた押尾は、そう毒づいた。「芦川さんは無理をしない。できないことはやらないのが正しいと思っている。わたしとは正しさが違う」。マフィン、ショートケーキ、マドレーヌ。芦川は仕事を早退した翌日、お詫...
「頭痛薬飲めよって、思いません?」。「いつものように」頭痛で早退した芦川の仕事を引き受けた押尾は、そう毒づいた。「芦川さんは無理をしない。できないことはやらないのが正しいと思っている。わたしとは正しさが違う」。マフィン、ショートケーキ、マドレーヌ。芦川は仕事を早退した翌日、お詫...
あなたはトースターを作ったことがあるだろうか。これから紹介するのは『ゼロからトースターを作ってみた結果(著:トーマス・トウェイツ 訳:村井理子)』、文字通り「ゼロからトースターを作る」ことに挑戦したイギリスの青年のドキュメンタリーである。 軽妙な日本語訳で読みやすい本書だが、個人...
「自分が法隆寺になればよいのです。」。私が初めて読んだとき、この奇妙な表現に魅せられた。 伝統と聞くと何を思い浮かべるだろうか。厳格で敷居の高い印象を持つに加え、高尚で肥沃な知識をもつ人たちの専有物に見えることが多い。 岡本太郎著『日本の伝統』はこの因習に立ち向かい日本の伝統を...
寺田寅彦や湯川秀樹など、エッセイでも名をはせた科学者は多くいる。明治から戦前期にかけて活躍した数学者、高木貞治もまさにその一人だ。 高木は類体の研究などで大きな業績を残し、日本の数学界や数学教育の発展にも尽力した人物である。本書では、高木の教育観や科学観、あるいは当時の数学の...
仙山線の面白山(おもしろやま)高原駅をご存知だろうか。宮城と山形の県境にあるこの駅は無人で改札がなく、さらには各停であっても通過してしまう時があるという東北らしい駅である。周辺には林道と山しかなく、ほとんどの利用者は面白山山域に登山をするために利用している。 蔵王連峰の北、二口山...
本学の広報活動キャラクター「研一」のぬいぐるみが、東北大生協各店舗で4月21日から再販された。 昨年の7月と11月の販売に引き続き、今回は3度目の販売となる。1回目は500個、2回目は1000個販売されたが、今回は前回の3倍となる3000個のぬいぐるみが販売された。今回新たに東北...
研究で成果を残した人。大会で優秀な成績をおさめた人。弊紙も含め、メディアには華々しく活躍する人々が多く取り上げられている。彼らは読者に活力や勇気を与えているのだろう。しかし、そんな報道に触れ続けることに、どこかしんどさを感じる自分がいた▼「うまくいっている人、成功している人にしか...
国際センターから見て西に進み、左手に見える茂みの中に流れている沢、それが千貫沢である。 沢沿いには千貫沢遊歩道が整備されている。すぐそばを水が流れる遊歩道の空気は心なしかひんやりとしている。樹木に囲まれる空間は日頃の忙しさから隔絶されているかのようだ。 江戸時代、千貫沢に...
本学青葉山新キャンパスのキャンパスモールで、食害被害により枯損したカツラ並木27本が伐採、14本が抜根され、同一箇所に新たにケヤキ28本が植え付けられた。植え替えは4月30日に終了している。 文科省より令和5年9月15日付で外来カミキリムシ類に関する注意喚起の依頼が本学にも通...
5月3日より、改修工事のため川内南キャンパスにある文科系厚生施設(メイプルパーク川内)が一時閉店されている。 東北大学が公開している工事概要によると、今回の改修は「学生・教職員等のキャンパスライフを支える福利厚生施設としての機能を備えた、『イノベーションコモンズ』として、学生...
東北大生協は本年2月24日と3月31日、学食メニューの値上げを行った。2月はエネルギーコストやドライバー不足による輸送コストの高騰などで多くのメニューが値上げ対象になった。さらにコメの歴史的な価格高騰により、3月にコメを使用するメニューが追加の値上げとなった。 2月は主菜や...
東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター(センター長 瀧 靖之)の品田貴光助手らと株式会社池部楽器店の共同研究により、楽器未経験の高齢者がグループで音楽セッションをすることで脳と心の健康状態が改善すると確認された。 本研究によって楽器未経験の健常な高齢者にセッションの...